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私は双子として生まれた ― 幼い頃に聞いた「兄の分も生きて」という言葉(自分の体験談より)

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【私の人生を心理学で振り返る①】私は双子として生まれた ― 幼い頃に聞いた「兄の分も生きて」という言葉(自分の体験談より)

【私の人生を心理学で振り返る①】私は双子として生まれた ― 幼い頃に聞いた「兄の分も生きて」という言葉(自分の体験談より)

2026/09/11

 

私は1963年、東京で生まれました。 

 

父と母、そして一つ上の兄がいる家庭でした。

 

そして私は、双子の弟として生まれました。

 

私には、同じ日に生まれたもう一人の兄がいたのです。

 

ただ、私自身には、もちろんその頃の記憶はありません。

 

私の記憶が少しずつ残っているのは、3歳くらいからです。

 

双子だったことも、

兄がいたことも、

後になって母から聞いて知りました。

 

 

 

幼稚園の頃、「ぼくは双子だったんだ」と話していた

 

不思議なことに、幼稚園の頃の私は、

「ぼくは双子だったんだよ」

ということを、周りの子どもたちに話していました。

 

しかも、少し得意げに話していたような記憶があります。

 

双子というものが、

当時の私には少し特別に感じられたのでしょう。

 

「自分には、同じ日に生まれた兄がいた」

 

ということが、幼い私にとって、

自分を表す一つの特徴になっていたのかもしれません。

 

 

心理学では、子どもは成長する中で、

「自分はどんな人なのか」

という自己イメージを少しずつ作っていくと考えられています。

 

家族から聞いた話や、

周りの人から言われたことも、その材料になります。

 

「あなたはこういう子だった」
「小さい頃はこんなことがあった」
「あなたが生まれたときはね……」

 

こうした家族の中で語られる話は、

自分自身を理解していく手がかりになっていきます。

 

私にとって、

「自分は双子として生まれた」

ということも、その一つだったのでしょう。

 

 

 

双子の兄は、生後12か月ほどで亡くなった

 

母から聞いた話では、双子の兄は、

生まれて12か月ほどで体調を崩し、亡くなりました。

 

私たちがまだ1歳になる前のことだったそうです。

 

あるとき兄がなかなか泣き止まず、

母はミルクを作ろうとしました。

 

ところが、そのとき粉ミルクが切れていました。

 

そこで、当時家にあった飲み物と

牛乳のようなものを混ぜて、兄に飲ませたそうです。

 

母は、混ぜたときに、

「いつもとは少し色が違う」

と感じたそうです。

 

それでも兄がずっと泣いていたため、飲ませました。

 

その後、兄は体調を崩し、

病院へ行き、数日後に亡くなった。

 

私は、そのように母から聞いています。

 

今となっては、兄が亡くなった

医学的な原因が何だったのか、私には分かりません。

 

ただ、母にとって、この出来事が非常に

大きなショックだったことは、子どもの私にも伝わってきました。

 

 

 

「僕は運がよかったんだ」

 

私が兄のことを詳しく聞いたのは、

小学校2年生くらいの頃だったと思います。

 

その話を聞いたとき、私はこう思いました。

 

「僕は運がよかったんだ」

 

同じ日に生まれた双子。

 

兄は泣いていた。

 

私は、そのとき静かに眠っていた。

 

もし自分が泣いていたら。

 

もし自分がその飲み物を口にしていたら。

 

子どもの私は、そこまで細かく

考えていたかどうかは覚えていません。

 

ただ、

「自分は運がよかった」

という感覚は、今でも覚えています。

 

 

心理学では、人は自分に起きた出来事に対して、

何らかの「意味」をつけながら生きていると考えられています。

 

同じ出来事を経験しても、

「自分は運がよかった」

と受け取る人もいれば、

「どうして自分だったのだろう」

と考える人もいます。

 

出来事そのものと同時に、

その出来事を自分がどう受け止めたのか。

 

その「意味づけ」が、

その後の考え方や人生観につながっていくことがあります。

 

小学校2年生くらいの私は、

兄の死という大きな出来事を、

「僕は運がよかった」

という言葉で理解しようとしていたのかもしれません。

 

 

 

母から言われた「兄の分も生きてほしい」

 

そして、もう一つ、

私の中に残っている言葉があります。

 

母から、

「あなたには、兄の分も生きてほしい」

というようなことを言われたことです。

 

母にとっては、亡くなった息子への思いと、

生きている私への願いが込められた言葉だったのでしょう。

 

子どもの頃の私は、

その言葉をどのように受け止めていたのか。

 

そのときの細かな感情までは覚えていません。

 

ただ、今、自分の人生を振り返ってみると、

この言葉について改めて考えることがあります。

 

「兄の分も生きる」

とは、幼い私にとってどんな意味を持っていたのだろう。

 

「せっかく生きているのだから、しっかり生きよう」

という気持ちにつながったのか。

 

「頑張らなければ」

という思いにつながった部分もあったのか。

 

あるいは、それほど強く意識することなく、

心のどこかに残っていたのか。

 

今の時点で、一つの答えを決めることはできません。

 

だからこそ、これから自分の人生を

たどりながら考えてみたいと思っています。

 

 

 

親の言葉は、子どもの心に長く残ることがある

 

私たちは、子どもの頃に親から

たくさんの言葉を受け取ります。

 

何気なく言われた言葉。

 

励ましてもらった言葉。

 

叱られた言葉。

 

繰り返し聞いた言葉。

 

その中には、大人になってからも

不思議なくらい鮮明に覚えているものがあります。

 

 

心理学では、幼少期からの経験を通して、

自分自身や周囲の人、世の中に対する

考え方が少しずつ作られていくと考えます。

 

「自分は大切にされる存在だ」

「失敗しても大丈夫だ」

「頑張ると認めてもらえる」

「人に迷惑をかけてはいけない」

 

こうした考え方の土台には、

家庭での経験や親との関わりが影響していることがあります。

 

そして、その影響は、必ずしも

親が意図して与えるものばかりではありません。

 

親自身が悲しみを抱えていたり、

不安を抱えていたりすると、

その気持ちが表情や言葉、

接し方を通して子どもに伝わることもあります。

 

 

母は、幼い息子を亡くしました。

 

その悲しみを抱えながら、

私を育てていたことになります。

 

今の私は、そのことも含めて、

自分の幼少期を見つめてみたいと思っています。

 

 

 

自分の人生を、心理学の視点から振り返ってみる

 

これからこのブログで、

私自身の生い立ちを少しずつ振り返ってみようと思います。

 

幼少期。

小学生の頃。

中学生、高校生。

大学時代。

社会人になった頃。

教員として働いた35年間。

そして、定年後の人生。

 

その時々に、何があったのか。

 

私は何を感じ、何を考えていたのか。

 

そして今、心理学や脳科学、行動心理学などの

視点から見たとき、そこにどんな心の働きが見えてくるのか。

 

自分自身を一つの事例として

振り返ってみたいと思っています。

 

今回の出発点は、

「私は双子として生まれた」

というところでした。

 

そして幼い頃、母から聞いた、

「兄の分も生きてほしい」

という言葉。

 

この言葉が、その後の私の人生に

どのようにつながっていったのか。

 

これから少しずつ、

自分自身の歩みをたどっていきます。

 

 

 

あなたの人生も、心理学の視点から振り返ることができます

 

私たちが今、

人間関係の中でどんなことを気にしやすいのか。

 

なぜ同じような場面で苦しくなるのか。

 

なぜ自分を責めやすいのか。

 

なぜ人の顔色が気になるのか。

 

こうした今の心の動きには、

これまで生きてきた中での経験が関係していることがあります。

 

子どもの頃、どんな家庭で育ったのか。

 

どんな言葉をかけられてきたのか。

 

人との関わりの中で、どんな経験をしてきたのか。

 

そして、そのとき自分は何を感じ、どのように受け止めていたのか。

 

生まれてから現在までの歩みを

丁寧に振り返っていくと、

 

「自分は、ここから影響を受けていたのかもしれない」

 

「だから、こういう場面になると苦しくなるのかもしれない」

 

「今まで自分が繰り返してきた行動には、こんな理由があったのかもしれない」

 

と、自分を理解する手がかりが見つかることがあります。

 

 

私のカウンセリングでも、

ご自身の生い立ちから現在までを一緒に振り返りながら、

心理学などの視点を取り入れて、

今の人間関係や生きづらさとのつながりを整理していくことができます。

 

あなたの人生も、心理学の視点から振り返ってみませんか。

 

自分のこれまでを知ることは、これからの自分を知ることにもつながります。

 

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