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【私の人生を心理学で振り返る⑤】「転校生は威張るなよ」― 人の目が怖くなった小学校時代(自分の体験談より)

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【私の人生を心理学で振り返る⑤】「転校生は威張るなよ」― 人の目が怖くなった小学校時代(自分の体験談より)

【私の人生を心理学で振り返る⑤】「転校生は威張るなよ」― 人の目が怖くなった小学校時代(自分の体験談より)

2026/09/20

 

 

小学校2年生のとき、私は転校しました。

 

新しい学校、新しい教室、

新しい友達、新しい先生。

 

今振り返ると、ここから私にとって、

学校でのつらい日々が始まったように思います。

 

転校して間もない頃、

友達からこんなことを言われました。

 

「転校生は威張るなよ」

 

私は、自分が威張っている

つもりなどありませんでした。

 

それでも、相手からはそう見えた?

 

この言葉をきっかけに、

「自分は周りからどう見られているのだろう」

ということを、強く意識するようになっていったように思います。

 

 

 

先生の「こんなこともわからないの?」

 

担任の先生からも、

傷つく言葉を言われました。

 

「こんなこともわからないの?」

 

冷たい言い方だったことを覚えています。

 

子どもにとって、

先生は大きな存在です。

 

先生から認められれば安心する。

 

反対に、間違いを強く指摘されたり、

恥ずかしい思いをしたりすると、

「間違えると嫌なことが起きる」

という学習につながることがあります。

 

 

行動心理学では、私たちは経験を通して、

「この行動をすると、こうなる」

という結びつきを学んでいきます。

 

私の場合、

 

発表する → 間違えるかもしれない → 先生に何か言われるかもしれない

 

という結びつきが、

少しずつ強くなっていったのかもしれません。

 

 

 

発表の時間になると、答えより周りの反応が気になった

 

授業中に先生から当てられそうになると、

 

「間違ったらどうしよう」

「みんなに笑われたらどうしよう」

という考えが浮かびました。

 

ここには、心理学でいう予期不安が関係していたと考えられます。

 

まだ何も起きていない段階から、

「失敗するかもしれない」

「嫌なことが起きるかもしれない」

と先のことを考えて、不安が高まっていく状態です。

 

そして、不安が強くなると、

頭の中では本来の課題以外のことに

注意が向きやすくなります。

 

黒板の問題を考えたい。

先生の説明を聞きたい。

 

けれど、頭の中では、

「当てられたらどうしよう」

「みんなが見ている」

ということに意識を使っている。

 

認知心理学では、こうした不安が強いと、

考えたり覚えたりするために

使う心の余力が減ることがあります。

 

私の場合も、

授業が分からなかったから

不安になっただけでなく、

不安が強かったために授業へ

集中しにくくなっていた面もあったのだと思います。

 

 

 

「目立たないようにする」が自分を守る方法になった

 

私は少しずつ、

「怒られないようにしよう」

「目立たないようにしよう」

「できるだけ当てられないようにしよう」

と考えるようになりました。

 

行動心理学から見ると、

ここはとても興味深いところです。

 

たとえば、目立たないようにして、

その日は嫌な思いをしなかったとします。

 

すると心は、

「目立たなければ安心できる」

と学びます。

 

次の日も、

さらに目立たないようにする。

 

すると一時的には不安が下がります。

 

このように、ある行動をしたことで

嫌なことや不安が減ると、

その行動は繰り返されやすくなります。

 

これを行動心理学では、

負の強化という考え方で説明します。

 

私にとって、

目立たない
発言を控える
周囲の様子をよく見る

という行動は、

その場を安全に過ごすための

方法になっていったのかもしれません。

 

 

 

周りの顔色を見る力が強くなっていった

 

人は、不安を感じる場所では、

危険を早く見つけようとします。

 

先生は機嫌がいいのか。

友達は自分をどう見ているのか。

何か言われそうな雰囲気はないか。

 

こうした情報を細かく見るようになります。

 

心理学では、

脅威に関係する情報へ

注意が向きやすくなることがあります。

 

私の場合、

「先生の顔」

「友達の表情」

「教室の空気」

を読むことが、

自分を守るために必要だったのでしょう。

 

後になって考えると、

私が人の顔色を気にしやすくなった背景には、

こうした小学校時代の経験も関係しているように感じます。

 

 

 

家に帰っても親はいなかった

 

その頃、両親は共働きでした。

 

学校から帰ると、

家にいるのは兄と私と妹。

 

いわゆるカギっ子でした。

 

学校で嫌なことがあった日も、

帰宅してすぐ、

「今日、こんなことがあった」

と親に話すことはできません。

 

子どもは、安心できる大人に話を

聞いてもらうことで、感情を整理することがあります。

 

でも当時の私は、

不安や緊張を自分の中に

抱えたまま過ごすことが多かったのでしょう。

 

学校で緊張する。

 

家に帰っても、

その気持ちをすぐに誰かへ話せない。

 

そうした日々が続いていきました。

 

 

 

朝になると、お腹が痛くなった

 

やがて私は、

朝になるとお腹が痛くなるようになりました。

 

不思議なことに、

学校へ行く時間が近づくと痛くなるのです。

 

当時の私は、

「学校へ行くのがつらいから、お腹が痛くなる」

などとは考えていませんでした。

 

ただ、本当にお腹が痛かったのです。

 

強い緊張や不安は、

自律神経を通して胃腸の働きにも影響します。

 

心と身体は別々に動いているわけではなく、

ストレスを感じたときには、腹痛や吐き気、

頭痛、動悸など、身体の反応として表れることがあります。

 

特に子どもは、自分の気持ちを細かく

言葉にする力がまだ育っている途中です。

 

「怖い」

「行きたくない」

「つらい」

という気持ちをうまく説明できなくても、

身体が先に反応することがあります。

 

今振り返ると、あの朝の腹痛は、

私の身体が学校への緊張を表していたのだと思います。

 

 

 

自信をなくす悪循環

 

そして、もう一つ

起きていたことがあります。

 

学校が怖い。

緊張して授業に集中しにくい。

分からないことが増える。

 

「自分はできない」と感じる。

さらに発表が怖くなる。

この循環です。

 

心理学には、自己効力感という

考え方があります。

 

「自分ならできそうだ」

という感覚です。

 

小さな成功体験が積み重なると、

「次もやれそうだ」

と思いやすくなります。

 

一方で、失敗への不安や

否定的な経験が続くと、

「どうせ自分にはできない」

という感覚が強くなることがあります。

 

私の小学校時代は、

自信を育てる経験よりも、

「間違えたくない」

「怒られたくない」

という気持ちの方が

強くなっていった時期だったように思います。

 

 

 

当時の私は、その場に適応しようとしていた

 

今の私から見ると、

「もっと堂々としていればよかった」

と思う場面もあります。

 

でも、小学校2年生の私は、

その環境の中で一生懸命に適応しようとしていました。

 

目立たない。

周囲を見る。

先生の顔色を読む。

失敗を避ける。

 

こうした行動は、

その当時の私にとって、

自分を守るために身につけた方法だったのでしょう。

 

心理学の視点から人生を振り返ると、

「なぜこんな性格になったのだろう」

という見方から、

 

「その頃の自分には、

 その行動を選ぶ理由があったのだ」

という見方へ変わることがあります。

 

私にとって、小学校2年生での転校は、

その後の人間関係や人の目を意識する

自分を考えるうえで、大きな転換点でした。

 

そして、この後もしばらく、

学校でのつらい日々は続いていきます。

 

 

 

あなたの人生も、心理学の視点から振り返ることができます

 

今、

人の顔色が気になる。

失敗するのが怖い。

人前に出ると緊張する。

できるだけ目立ちたくない。

 

そんな行動にも、

これまで生きてきた中で

身につけた理由があることがあります。

 

いつからそう感じるようになったのか。

その頃、どんな出来事があったのか。

どんな方法で自分を守っていたのか。

 

一つずつ振り返ることで、

今の自分の行動が少し違って見えてくることがあります。

 

私のカウンセリングでも、

ご自身の生い立ちから現在までを一緒に振り返りながら、

心理学や行動心理学などの視点を取り入れて、

現在の人間関係や生きづらさとのつながりを整理していくことができます。

 

あなたの人生も、心理学の視点から振り返ってみませんか

 

自分のこれまでを知ることは、

これからの自分を知ることにもつながります。

 

 

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