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自信は、大きな成功ではなく、小さな「できた」から育っていく

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自信は、大きな成功ではなく、小さな「できた」から育っていく

自信は、大きな成功ではなく、小さな「できた」から育っていく

2026/08/03

 

「自分には、何もできていない」

「周りの人はできているのに、私はだめだ」

「一度失敗すると、また失敗する気がして動けなくなる」

 

自信を失っているとき、

人はできなかったことや失敗したことばかりに目を向けやすくなります。

 

一方で、毎日の中でできていることは、

「これくらいは当たり前」

「誰でもできること」

として、ほとんど意識しません。

 

しかし、自信は大きな成功を一度経験すれば、

突然身につくものではありません。

 

自分で決めた小さな行動を実行し、

「今日は、これができた」

と受け止める。

 

その小さな成功体験を積み重ねることによって、

少しずつ育っていくものです。

 

今回は、職場での失敗をきっかけに自信を失っていた方が、

毎日の小さな「できた」に目を向けることで、心を立て直していった事例をご紹介します。

 

あわせて、私自身が最近経験した、

小さな行動が次の自信につながった出来事についてもお話しします。

 

なお、相談事例については、個人が特定されないよう、実際の相談をもとに内容や設定を変更しています。

 

 

一度の失敗から「自分は仕事ができない」と思うようになった

 

40代のAさんは、真面目で責任感の強い方でした。

 

職場では、頼まれた仕事をできるだけ丁寧に行い、

周囲に迷惑をかけないよう気を配っていました。

 

しかし、ある仕事で確認不足があり、

上司から修正を求められました。

 

大きな問題に発展したわけではなく、

指摘された箇所を直せば済むことでした。

 

それでもAさんの心には、上司の言葉が強く残りました。

 

「こんなことも確認できないのかと思われた」

「周りの人にも、仕事ができない人だと思われたかもしれない」

「また同じような失敗をするのではないか」

 

 

その日から、仕事をするときの不安が強くなりました。

 

書類を何度見直しても、間違っているような気がする。

 

上司に提出するとき、また注意されるのではないかと緊張する。

 

周囲の人が仕事をしている姿を見ると、自分だけが劣っているように感じる。

 

 

Aさんは、一つの失敗をきっかけに、

「私は仕事ができない」

と思うようになっていました。

 

 

 

できなかったことだけを数えていた

 

Aさんは、一日の仕事が終わると、

その日にうまくできなかったことを思い返していました。

 

「質問するタイミングが遅かった」

「もっと早く資料を完成させるべきだった」

「あの返事の仕方はよくなかった」

「今日も十分にできなかった」

 

 

その一方で、できたことにはほとんど目を向けていませんでした。

 

時間どおりに出勤した。

期限までに資料を提出した。

同僚から頼まれたことに対応した。

分からない部分を自分で調べた。

お客様に丁寧に対応した。

 

 

このようなことは、

「仕事なのだから、できて当たり前」

と考えていました。

 

そのため、Aさんの中には、

毎日「できなかったこと」だけが積み上がっていきました。

 

実際にはさまざまな仕事をしているのに、

本人の感覚としては、

「今日も何もできなかった」

という一日になっていたのです。

 

 

 

自信がないから、できないのではありません

 

自信がない方は、

「もっと自信がついたら行動できる」

と考えることがあります。

 

しかし、何も行動しないまま、

自信だけが先に生まれることはあまりありません。

 

多くの場合は、

少し行動する。

できたことに気づく。

自分なりに取り組めたと認める。

 

その経験によって、次の行動への不安が少し弱くなる。

この繰り返しの中で、自信が育っていきます。

 

つまり、

「自信がついたから行動できる」

だけではなく、

「小さく行動できたから、少し自信がつく」

という流れもあるのです。

 

 

Aさんの場合も、

いきなり大きな成果を目指すのではなく、

毎日の中にある小さな成功体験に気づくことから始めました。

 

 

 

一日一つ、「今日できたこと」を見つける

 

Aさんには、一日の終わりに、

「今日、自分ができたことを一つだけ書く」

という取り組みを始めてもらいました。

 

特別な成果を書く必要はありません。

 

最初に挙がったのは、

「今日も仕事へ行けた」

ということでした。

 

Aさんは、

「そんなのは当たり前ではないですか」

と話しました。

 

しかし、不安を抱えながらも起きて、

支度をし、職場へ行ったことは、Aさんが実際に行動した結果です。

 

次の日は、

「分からないことを、一つ質問できた」

と書きました。

 

その次の日は、

「資料を期限までに提出できた」

と書きました。

 

ほかにも、

「上司に自分から報告できた」

「同僚にお礼を伝えられた」

「昼休みにきちんと休めた」

「疲れていたので、残業をせず帰った」

ということが挙がりました。

 

 

どれも、大きな成功ではありません。

 

しかし、その日にAさんが実際にできたことです。

 

 

 

「当たり前」を数えないと、自信は育ちにくい

 

私たちは、できなかったことには敏感です。

 

失敗したこと、注意されたこと、

思い通りにいかなかったことは、何度も思い出します。

 

一方で、できたことはすぐに忘れてしまいます。

 

朝起きたこと。

予定していた場所へ行ったこと。

誰かに挨拶したこと。

一つの仕事を終えたこと。

嫌なことがあっても、その場を乗り越えたこと。

 

こうした行動は、一見すると当たり前に見えます。

 

 

しかし、当たり前だから数えなくてよいわけではありません。

 

自信を失っているときほど、

「できなかったこと」だけでなく、

「それでもできたこと」

を意識して見つける必要があります。

 

 

小さな成功体験は、

誰かから褒められたときだけ生まれるものではありません。

 

自分自身が、

「今日は、ここまでできた」

と受け止めることによって、初めて成功体験になります。

 

 

私自身も、小さな行動から自信を得ました

 

つい先日、

私は生涯学習センターで、ある講座を開催しました。

 

急に決まった講座だったこともあり、

実際に話を聞いてくださった方は、ほとんどいませんでした。

 

参加者の人数だけを見れば、

「うまくいかなかった」

「やっても意味がなかった」

と思ってしまうかもしれません。

 

けれども、私にとっては、

とても大きな経験になりました。

 

その生涯学習センターを利用したのは、

今回が初めてでした。

 

実際に利用してみたことで、

申し込みや手続きの仕方が分かりました。

 

講座を行うまでに、

どのような準備が必要なのかも見えてきました。

 

会場へ行き、実際に始めてみると、

「あれを持ってくればよかった」

「これも必要だった」

「次回は、ここを早めに確認しておこう」

と、さまざまなことに気づきました。

 

 

これは、頭の中で考えているだけでは分からなかったことです。

 

実際に一歩を踏み出したからこそ、

次に必要な準備や改善点が具体的に見えてきました。

 

そして何よりも、

「急なことだったけれど、

 実際に講座を開くところまで動けた」

という経験が、自分の中に残りました。

 

 

終わったあと、私は自分に対して、

「なんだか、すごいな。俺って!」

と思うことができました。

 

多くの方に参加していただいたから、

自信がついたわけではありません。

 

完璧に準備できたからでもありません。

 

分からないことがあり、忘れたものもあり、

思いどおりにならなかったこともありました。

 

それでも、初めての場所を使い、

必要な手続きをして、

実際に講座を開くところまで行動できました。

 

そのことが、少し自信につながったのです。

 

今回の経験によって、

次に準備するものも分かりました。

 

どこを改善すればよいのかも見えてきました。

 

そして今は、

「次回は、もう少しこうしてみよう」

と、次の開催が楽しみになっています。

 

これは、私自身が体験した、

「小さく行動できたから、少し自信がつく」

という出来事です。

 

 

成功を、参加人数や結果だけで判断しない

 

講座を開催したとき、

聞いてくださった方がほとんどいなかったという結果だけを見れば、

成功とは言えないと思う方もいるかもしれません。

 

しかし、成功にはさまざまな見方があります。

 

多くの方に参加してもらうことも、もちろん一つの成功です。

 

 

一方で、

初めての場所を利用できた。

手続きの流れを経験できた。

必要な準備が分かった。

不足していたものに気づけた。

実際に講座を開くところまで行動できた。

次回に向けて改善点を見つけられた。

 

これらも、次につながる大切な成功です。

 

 

結果だけを見て、

「人が集まらなかったから失敗だった」

と決めてしまえば、そこで行動が止まってしまうかもしれません。

 

しかし、

「今回の行動によって、何が分かったのか」

「次に生かせるものは何か」

「実際にできたことは何か」

に目を向けると、その経験は次の一歩につながります。

 

小さな成功体験とは、

物事がすべて思いどおりに進んだ経験だけではありません。

 

思いどおりにならなかった中でも、

「ここまではできた」

「これを学べた」

「次に進むための材料を得られた」

と感じられることも、大切な成功体験です。

 

 

 

成功の基準を高くしすぎていないでしょうか

 

Aさんは、最初、

「仕事を完璧に終えられた日」

だけを成功だと考えていました。

 

注意されなかった。

間違えなかった。

予定どおりにすべて進んだ。

周囲に迷惑をかけなかった。

 

そのような日でなければ、

「今日はだめだった」

と評価していたのです。

 

しかし、毎日すべてが完璧に進む人はいません。

 

予定外の仕事が入ることもあります。

体調がよくない日もあります。

確認不足や行き違いが起きることもあります。

 

成功の基準を高くしすぎると、

実際には多くのことができていても、

本人の中には失敗しか残りません。

 

そこでAさんは、成功の基準を少し変えていきました。

 

完璧にできたかではなく、

「昨日より一つ行動できたか」

「不安があっても取り組めたか」

「自分にできる範囲で進められたか」

を見るようにしました。

 

 

私自身の講座も同じです。

 

参加者の人数だけを成功の基準にすれば、

落ち込んで終わっていたかもしれません。

 

しかし、

「初めての会場で実際に開催できた」

「次回に必要な準備が分かった」

「もう一度やってみたいと思えた」

という部分に目を向けることで、

その経験を自信につなげることができました。

 

 

 

不安がなくなってから行動したのではありません

 

小さな成功体験を積み重ねるというと、

「少しずつ不安がなくなり、何でもできるようになった」

と思われるかもしれません。

 

しかし、Aさんの不安がすぐになくなったわけではありません。

 

上司へ質問するときには、緊張しました。

資料を提出するときには、また間違っているのではないかと思いました。

会議で発言するときには、変なことを言ったらどうしようと不安になりました。

 

それでも、

「不安がなくなるまで待つのではなく、

 今できる小さなことをしてみる」

という考え方に変わっていきました。

 

私自身も、すべての準備が整い、

自信に満ちた状態で講座を開催したわけではありません。

 

初めて使う場所で、分からないこともありました。

急に決まったため、十分に周知できたわけでもありません。

 

それでも、まず一度やってみました。

 

実際に行動したことで、

初めて見えたものがたくさんありました。

 

大切なのは、不安を完全になくしてから始めることではありません。

 

不安や迷いがあってもできるくらい、最初の行動を小さくすることです。

 

 

 

小さな「できた」が、次の行動につながった

 

Aさんは、「今日できたこと」を記録する中で、

少しずつ自分の見方が変わっていきました。

 

以前は、

「私は何もできていない」

と思っていました。

 

しかし記録を振り返ると、

仕事へ行けた日がある。

質問できた日がある。

期限を守れた日がある。

注意を受けても、そのあと修正できた日がある。

自分から報告できた日がある。

思っていた以上に、多くのことに取り組んでいたことが分かりました。

 

Aさんは、

「私は、できなかったことしか見ていませんでした」

と話しました。

 

「何もできていない人」ではなく、

「不安がありながらも、毎日何かに取り組んでいる人」

と、自分のことを少しずつ捉え直せるようになりました。

 

 

すると、

「次は、会議で一度だけ発言してみよう」

「分からないことを、その日のうちに聞いてみよう」

「困ったときは、一人で抱えず相談してみよう」

と、次の小さな行動を考えられるようになりました。

 

 

私も、今回の講座を経験したことで、

「次は、事前の案内をもう少し早く始めよう」

「必要なものを一覧にしておこう」

「会場での流れを事前に確認しておこう」

と、次回に向けた行動が具体的になりました。

 

一度動いたことで、次の一歩が見えてきたのです。

 

 

自信とは、「失敗しないと思えること」ではありません

 

自信がある人は、

「私は絶対に失敗しない」

と思っているわけではありません。

 

失敗することがあっても、

「そのときに修正すればよい」

「分からなければ確認すればよい」

「うまくいかなくても、経験は次に生かせる」

と考えられることも、自信の一つです。

 

Aさんも、仕事で一度も間違えなくなったわけではありません。

注意を受けることが、まったくなくなったわけでもありません。

 

それでも、以前のように一つの出来事から、

「自分は仕事ができない」

と決めつけることが少なくなりました。

 

注意を受けたときには、

「今回は、ここを直せばよい」

「次は、この部分を確認しよう」

と、出来事を具体的に捉えられるようになりました。

 

そして、必要な対応をしたあとは、

「今日は修正までできた」

と、できた部分にも目を向けられるようになりました。

 

 

私自身も、今回の講座で不足していたことを、

「準備不足だった自分はだめだ」

と捉えるのではなく、

「実際にやったから、次に必要なことが分かった」

と捉えることができました。

 

できなかったことがあっても、

行動した自分まで否定する必要はないのです。

 

 

 

心の状態にも変化が見られた

 

自分を責め続けていると、

心はなかなか休まりません。

 

仕事が終わっても、

失敗した場面を思い返す。

 

翌日のことを考えて不安になる。

 

何もしていない時間にも、自分を責める。

 

そのような状態が続くと、

心も体も疲れてしまいます。

 

 

Aさんは、小さな「できた」を記録するようになってから、

一日の終わり方が変わりました。

 

以前は、

「今日もだめだった」

で終わっていました。

 

それが、

「うまくいかなかったこともあったけれど、今日は質問ができた」

「疲れていたけれど、必要な仕事までは終えられた」

「注意されたけれど、その日のうちに修正できた」

と、一日を一方向からだけ見なくなりました。

 

落ち込む日がなくなったわけではありません。

 

それでも、自分を否定し続ける時間は少しずつ短くなっていきました。

 

 

 

私も講座を終えたあと、

「人が集まらなかった」

ということだけを考えていたら、

次回への意欲は生まれなかったかもしれません。

 

けれども、

「それでも実際に動けた」

「初めての場所で開催できた」

「次回に必要なことが分かった」

と振り返ることができたため、自分を少し誇らしく感じ、

次回を楽しみに思えるようになりました。

 

 

 

この事例での「成功」とは何でしょうか

 

Aさんの事例での成功は、

職場で大きな成果を出したことではありません。

 

昇進したことでも、誰からも注意されなくなったことでもありません。

 

大きく変わったのは、

「自分は何もできていない」

という見方から、

「うまくいかないことがあっても、できていることもある」

という見方に変わったことです。

 

そして、自分で決めた小さな行動を実行し、

「今日は、これができた」

と受け止められるようになったことです。

 

 

 

私の講座についても、

参加者の人数だけを見れば、

大きな成功とは言えなかったかもしれません。

 

しかし、実際に行動し、経験し、学び、

次回への意欲が生まれたことは、私にとって大きな成功体験でした。

 

 

小さな成功体験は、

すぐに人生を大きく変えるものではないかもしれません。

 

しかし、その小さな経験が、

「次も少しやってみよう」

という気持ちにつながります。

 

その積み重ねが、自信を育て、

心の安定にもつながっていきます。

 

 

 

小さな成功体験を積み重ねるために

 

小さな成功体験を積み重ねるときは、

目標を高くしすぎないことが大切です。

 

たとえば、

「誰とでも堂々と話せるようになる」

ではなく、

「今日は一人に自分から挨拶する」

と決めます。

 

「失敗しないようになる」

ではなく、

「分からないことを一つ確認する」

と決めます。

 

「多くの人が集まる講座を成功させる」

ではなく、

「まずは一度、実際に会場を借りて開催してみる」

と決めてもよいのです。

 

そして、できたときには、

「これくらいは当たり前」

で終わらせないことです。

 

大きく褒める必要はありません。

 

ただ、

「今日は、これができた」

「初めてだったけれど、ここまで動けた」

と事実を受け止めます。

 

できなかったことがあっても、

それまでの成功がなくなるわけではありません。

 

その日は目標が大きすぎなかったか、

心や体が疲れていなかったか、準備に足りないものはなかったかを振り返ります。

 

そして、次はもう少し取り組みやすい形に変えてみます。

 

 

「何もできていない」と感じている方へ

 

自分には自信がない。

失敗したことばかり思い出す。

周りの人と比べて、自分は何もできていないと感じる。

 

そのようなときは、

大きな成功を目指す前に、

今日すでにできていることに目を向けてみてください。

 

 

朝起きた。

食事を取った。

仕事や学校へ行った。

必要な連絡を一つした。

つらい気持ちを誰かに話した。

初めての場所へ行った。

不安がありながらも、一度やってみた。

思いどおりにならなかったけれど、次に必要なことに気づけた。

 

これらも、今のあなたが実際に行ったことです。

 

自信は、特別な人だけが持てるものではありません。

 

小さな行動を決める。

実際にやってみる。

できたことや気づけたことを受け取る。

その積み重ねの中で、少しずつ育っていきます。

 

 

オンラインカウンセリング《輝き》では、

失敗や自己否定によって自信を失っている方が、

できなかったことだけでなく、

今できていることにも目を向け、

自分のペースで次の一歩を見つけられるよう、

一緒に考えていきます。

 

 

 

 

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住所:埼玉県鴻巣市南2丁目
電話番号:050-1720-1859


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