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「当たり前」は時代とともに変わる――朝ドラを見て感じたこと

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「当たり前」は時代とともに変わる――朝ドラを見て感じたこと

「当たり前」は時代とともに変わる――朝ドラを見て感じたこと

2026/10/13

朝ドラを見ていて、今日は特に

「時代によって、当たり前はこんなにも違うのか」と感じました。

 

 

舞台は大正時代の初めです。

 

女学校を卒業した主人公は、

小学校の臨時教員として働き始めます。

 

そして初めての「お給金」をもらいます。

 

今なら「給料」という言葉を使うことが多いですが、

「お給金」という響きにも、どこか時代を感じます。

 

一方、女学校時代の友人は、

親からお見合いを勧められます。

 

しかし、

「自分の生き方は自分で決めたい」

という思いから、東京へ行くことを決意します。

 

最初は「東京へ逃げる」という気持ちだったものが、

やがて「東京に挑む」という気持ちへ変わっていく。

 

私は、この言葉の変化がとても印象に残りました。

 

同じ「東京へ行く」という行動でも、

 

「嫌なものから逃げる」のか、
「自分の人生に挑戦する」のか。

 

心の持ち方によって、

その意味は大きく変わります。

 

 

 

また、幼なじみの女性は、

親に勧められたお見合いで結婚します。

 

そして主人公に、

「あなたは自由恋愛を楽しんでね」

という言葉を残します。

 

大正時代には、女性が家庭の外で

働くことも少しずつ広がり、

「職業婦人」という言葉が注目されるようになりました。

 

一方で、結婚や家庭を女性の中心的な役割

と考える価値観も根強く残っていました。

 

恋愛結婚についての議論も広がり始めた時代です。

 

つまり、女性たちはちょうど、

「これまでの生き方」と
「新しい生き方」

の間に立っていたのでしょう。

 

 

そして、もう一つ印象的だったのが「口紅」です。

 

主人公は、

「自分も何か変わりたい」

と思い、お母さんに口紅を塗ってもらいます。

 

少し勇気を出して、

新しい自分で学校へ向かう。

 

ところが、学校では教頭先生から

注意されてしまいます。

 

今なら、口紅をして仕事に行くこと自体を、

それほど特別なこととは感じないでしょう。

 

ところがドラマの中では、それが問題になる。

 

さらに興味深かったのは、

広島から来た新任教師の言葉でした。

 

「広島では、女性が口紅をして働きに出るのは当たり前」

 

同じ時代の日本でも、

地域や環境によって「当たり前」が違っていたという描写です。

 

ここに、人間の心理のおもしろさがあります。

 

 

私たちは、自分が育ってきた環境の中で

繰り返し見聞きしたものを、いつの間にか、

 

「これが普通」


「こうするべき」


「これはおかしい」

と考えるようになります。

 

 

でも、その「普通」は、

本当に絶対的なものでしょうか。

 

100年前には、

「女性はこうあるべき」


「結婚はこうするもの」


「教師はこういう格好をするもの」

と考えられていたことが、今では大きく変わっています。

 

 

逆に考えると、私たちが今、

 

「普通はこうでしょう」


「そんなことをするのはおかしい」

と思っていることの中にも、

 

100年後の人から見れば、

「なぜ、そんなことで人を判断していたのだろう」

と思われるものがあるのかもしれません。

 

 

心理学では、私たちは自分が属する

集団や社会の価値観から大きな影響を受けます。

 

だからこそ、ときどき、

「それは本当に自分の考えなのだろうか」


「周りから教えられてきた『当たり前』ではないだろうか」

と考えてみることも大切なのだと思います。

 

お見合いをする女性。


東京へ挑む女性。


教師として働く女性。


口紅をつけて学校へ行く女性。

 

同じ時代を生きていても、

生き方は一つではありません。

 

 

今日の朝ドラを見ながら私は、

人は少しずつ「こうあるべき」から自由になりながら、

自分らしい生き方を探してきたのかもしれない。

 

そんなことを感じました。

 

そしてそれは、大正時代だけの話ではありません。

 

今を生きる私たちにも、

 

「人からどう思われるか」ではなく、


「私はどう生きたいのか」

 

と考える瞬間があってもいいのだと思います。

 

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