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「最初の印象」がなぜか残ってしまう ― 初頭効果という心のしくみ

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「最初の印象」がなぜか残ってしまう ― 初頭効果という心のしくみ

「最初の印象」がなぜか残ってしまう ― 初頭効果という心のしくみ

2026/10/07

新しい職場に異動した初日。

 

初めて会った同僚に、

「今日からよろしくお願いします」

とあいさつをしました。

 

ところが相手は、

こちらをあまり見ずに、

「はい、よろしくお願いします」

と一言だけ。

 

その瞬間、

「ちょっと冷たい人なのかな」

と感じました。

 

 

それから何日か一緒に仕事をしていると、

その人は困っているときに助けてくれたり、

仕事を丁寧に教えてくれたりします。

 

 

「あれ? 思っていた人と違うな」

 

そう感じても、最初に持った

「冷たい人」という印象が、

なぜか心のどこかに残っている。

 

こんなことはないでしょうか。

 

 

 

最初の情報は心に残りやすい

 

心理学には、「初頭効果(しょとうこうか)」

という言葉があります。

 

人は、いくつかの情報を順番に受け取ったとき、

最初に得た情報や印象が、

その後の判断に影響しやすい傾向があります。

 

 

いわゆる「第一印象が大切」

と言われることにも関係しています。

 

 

たとえば、初対面の人が、

 

笑顔だった。

話をよく聞いてくれた。

丁寧にあいさつしてくれた。

 

そんな経験があると、

「感じのいい人」という印象を持ち、

その後の行動も好意的に受け取りやすくなることがあります。

 

 

反対に、

最初の出会いでそっけない態度を取られると、

その印象が後まで残ることがあります。

 

 

 

最初の姿が、その人のすべてとは限らない

 

ここで考えてみたいことがあります。

 

先ほどの同僚は、

本当に「冷たい人」だったのでしょうか。

 

初対面の日は、

仕事が忙しかったのかもしれません。

 

緊張していたのかもしれません。

 

もともと人と打ち解けるまでに

時間がかかる人なのかもしれません。

 

 

私たちは相手の事情を知らないまま、

ほんの数分の出会いから、

その人のイメージをつくることがあります。

 

 

そして、

その最初の印象を持ったまま

相手を見続けてしまうことがあります。

 

 

 

「最初の印象」を一度横に置いてみる

 

人間関係で、

 

「あの人は苦手だな」

「ちょっと感じが悪いな」

と思ったとき、

 

 

「これは最初に受けた印象に

 引っ張られていないだろうか?」

 

と考えてみるのも一つです。

 

 

人には、いろいろな面があります。

 

一度の会話、

一度の失敗、

一度の態度だけでは

見えない部分がたくさんあります。

 

最初の印象を少し横に置いて、

もう一度その人を見てみる。

 

すると、

 

「あれ、この人にはこんな一面もあったんだ」

 

と、それまで見えていなかった姿に

気づくことがあるかもしれません。

 

 

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