なぜ韓流ドラマは、つい続きを見てしまうのか?――心理学・脳科学から考えてみた
2026/09/23
今日は祝日。
いつもなら仕事があるので、
朝早く起きる時間です。
ところが、今日は休み。
もう少しゆっくり寝ていてもよかったのですが、
スマホの目覚ましをいつもの時間に設定したままにしていました。
早朝、いつものように目覚ましが鳴りました。
「もう少し寝ようかな」
そう思いながら、
なんとなくスマホを見ていました。
するとTikTokに、
韓流ドラマの映像が流れてきました。
たまたま第3話の一部だったようです。
少しだけ見るつもりでした。
ところが、
「これ、どういう話なんだろう?」
と気になりました。
そこで第1話を見てみました。
すると第2話も見たくなりました。
どうやら途中で「お気に入り」の
ようなところも押していたらしく、
そのまま次々と見ていました。
気がつくと、1時間ほど経っていました。
起きる時間になったので、
いったんスマホを置いて朝食を食べました。
ところが、食べ終わってからも、
「あの続き、どうなるんだろう?」
と、なんとなくドラマが気になります。
妻は韓流ドラマが好きで、
よく見ています。
私はそれを横で見ながら、
「よくこんなに続けて見られるな」と
思うこともありました。
ところが今朝、
自分が同じような状態になりました。
そこで気になりました。
なぜ韓流ドラマは、
こんなにも続きを見たくなるのでしょうか。
「続きが気になる」には理由がある
心理学には「ツァイガルニク効果」
と呼ばれるものがあります。
これは、完了したことよりも、
途中になっていることのほうが
記憶に残りやすいという心理現象です。
ドラマでは、
これを感じる場面がたくさんあります。
「この二人はどうなるの?」
「なぜ、この人はこんな行動をしたの?」
「この秘密が知られたらどうなるの?」
そんなところで話が終わると、
私たちの頭の中には
「まだ終わっていないこと」が残ります。
すると、続きが気になります。
今朝の私も、
まさにこの状態だったのかもしれません。
第3話を途中から見たことで、
「ここに至るまでに何があったんだろう?」
という未完成の部分ができました。
だから第1話に戻ってしまったのでしょう。
「次はどうなる?」が脳を引きつける
もう一つ関係するのが、
脳の「報酬系」です。
私たちの脳は、
うれしいことが起きた瞬間だけに
反応するわけではありません。
「次に何か起こりそうだ」
「もう少し見れば分かりそうだ」
という期待にも反応します。
そこで関わってくるのがドーパミンです。
ドラマを見ながら、
「この二人は結ばれるのかな」
「この問題は解決するのかな」
「次に何が起こるんだろう」
と期待する。
そして、少し答えが分かる。
すると、また新しい問題が出てくる。
この繰り返しが「もう少しだけ見よう」
という気持ちにつながります。
韓流ドラマは感情がよく動く
韓流ドラマには、
恋愛、家族、友情、裏切り、
葛藤、成功、挫折など、
人の感情を動かす要素が多く描かれます。
喜んだと思ったら、
悲しい出来事が起こる。
うまくいきそうになったら、
思わぬ問題が起こる。
嫌な人物だと思っていた人にも、
実は事情があったことが分かる。
こうした展開を見ていると、
視聴者の感情も動きます。
そして登場人物に感情移入していきます。
「この人には幸せになってほしい」
「この人の気持ち、分かるな」
そう感じ始めると、
その登場人物がどうなるのかを
最後まで見届けたくなります。
心理学では、
物語の世界に引き込まれていくことを
「ナラティブ・トランスポーテーション(物語への没入)」
という考え方で説明することがあります。
いつの間にか、
画面の中の物語に心が入っていくのです。
「あと1話」が続いてしまう
そして現在は、
スマホ一つで次の話を見ることができます。
昔のテレビドラマなら、
次の放送まで1週間待ちました。
今は違います。
「続きが気になる」
と思った瞬間に、
次を見ることができます。
この環境も、
ドラマを続けて見やすくしているのでしょう。
今朝の私も、
「第3話が面白そう」
から始まり、
「じゃあ第1話を見てみよう」
「第2話も見てみよう」
となりました。
その間には、
大きな区切りがありません。
だから気がつけば1時間。
これは韓流ドラマそのものの魅力に加えて、
スマホで簡単に続きを見られる環境も
関係しているのだと思います。
心が動くから、また見たくなる
こうして考えてみると、
韓流ドラマに夢中になることには、
いくつもの心理が関係していそうです。
続きが気になる。
次の展開を期待する。
登場人物に感情移入する。
喜んだり、悲しんだり、
ハラハラしたりする。
そして、すぐに次の話を見ることができる。
これらが重なることで、
「もう少しだけ」が続いていくのでしょう。
今まで妻が
韓流ドラマを見ている姿を何度も見てきました。
今朝は、自分がその世界に少し足を
踏み入れてしまいました。
朝食を食べ終わった今も、
やっぱり続きが気になっています。
さて、このあとどうしましょう。
今日は祝日。
「もう1話だけ」
この言葉が一番危ないのかもしれません。
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